ネット系の自動車保険であるSBI損害保険。小島瑠璃子さんが出演しているCMをご覧になられたことがあるでしょうか。損害保険は知らなくてもSBIグループは金融大手の企業なのでご存知の方が多いかもしれません。
この記事では、このSBI損害保険について解説していきます。ぜひ、自動車保険選びの参考にしてみて下さい。
この記事のポイント
- SBI損害保険はどのような企業なのか学ぶ
- SBI損害保険の補償内容を学ぶ
- SBI損害保険の事故対応を学ぶ
- SBI損害保険のロードサービスを学ぶ
SBI損害保険はどのような会社なの?
SBI損害保険は、金融サービス事業大手のSBIグループに属しています。あいおい損害保険株式会社(現あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)や、ソフトバンク株式会社(現ソフトバンクグループ株式会社)が共同出資することにより誕生しました。
2008年に損害保険の営業を開始した比較的新しい保険会社になります。
自動車保険の販売方法は?
SBI損害保険は、代理店がいないダイレクト系の自動車保険になります。主にネットにより保険を販売しています。
代理店の中間手数料がないため、代理店型の損害保険会社より、自動車保険を安く提供することができます。
SBI損害保険の保険販売方法
- ダイレクト系自動車保険のネットによる販売
SBI損害保険の補償内容とは?
SBI損害保険保険の補償内容を「基本補償」と「主な特約」に分けてご説明します。
基本補償
種目 | 補償内容 |
対人賠償保険 | 相手のケガに対して補償 |
対物賠償保険 | 相手の車両や物の損害に対して補償 |
自損事故保険 | 人身傷害補償特約を付加しない場合の、自分のケガを補償 |
無保険車傷害保険 | 無保険車との事故で相手から十分に賠償受けられなかった場合の、自分のケガを補償 |
人身傷害補償特約 (限定あり) |
自動車に搭乗中等の事故で、自分のケガを保険金額の限度内で補償 |
搭乗者傷害保険 | 自動車に搭乗中の事故で自分のケガを症状により、一定金額補償 |
車両保険 (限定あり) |
自分の車両の損害等に対して補償 |
*「限定あり」と記載された種目は、補償の範囲を選ぶことができます。
SBI損害保険の基本補償は、「自分・相手」の「ケガ」、「車両・物の損害」の基本的な部分を補償しているので充実していると言えます。
この中で、「人身傷害補償保険」や「車両保険」は補償の適用範囲を任意で選ぶことができるので、保険料に合わせて自由に補償を選ぶことができます。
基本補償のポイント
- 充実している基本補償
- 保険料に応じて補償内容を自由に設定できる
主な特約
特約とは、基本補償に付けるオプションのことを言います。特約を付けることで補償の範囲は広がりますが、保険料は高くなります。補償と保険料の兼ね合いを考えて特約をつけましょう。
種目 | 補償目的 |
車両損害に関する レンタカー費用補償特約 |
事故時のレンタカー費用を契約時に定めた限度額で補償(30日間限度) |
対物全損時修理差額 補償費用特約 |
対物事故で相手の車両の修理代が時価額を超えた場合、時価額に50万円を上乗せして修理できる補償 |
弁護士費用等補償特約 | 被害事故の弁護士費用を補償 |
ファミリーバイク特約 | 所有している原動機付自転車も合わせて補償 |
自宅・車庫等修理費用補償特約 | 契約車両により自宅・車庫等を傷付けてしまったときの修理費用を補償 |
SBI損害保険の特約は、他の保険会社と同じような特約になっています。基本的には充実した内容となっています。
特徴的な特約は、「自宅・車庫等修理費用補償特約」です。この特約は、契約している車両により自宅や車庫を傷付けてしまったときに補償されます。
この特約いるの? と思われた方がいるかもしれませんが、とても大事な特約です。
基本的には契約車両により物を壊してしまった場合は、対物賠償責任保険で補償されます。しかし、この保険はあくまで相手の所有・使用・管理を行なっている場合のみです。つまり、ご自身で所有・使用・管理している物に関しては補償ができません。
このことにより、全く他人の家であれば対物賠償責任保険で補償がされますが、ご自身の家をご自身の車両で傷付けてしまった場合は保険金が出ないのです。
そこで、この特約を付帯することにより、契約している車両で自宅や車庫を傷付けてしまったとしても補償することができるようになります。
「自宅・車庫等修理費用補償特約」はこんな方におすすめ
- 運転が苦手で、車庫入れが嫌いな方
- 火災保険で外来物の衝突の補償がない方(補償があっても保険会社によっては契約車両の衝突は補償されない場合があります。)
特約のポイント
SBI損害保険の事故対応の受付は?
事故受付 | 365日24時間 |
初期対応 | 平日19時(土日・祝日17時)までの受付で当日対応 |
初動受付 | 平日9:00~17:00(土日・祝日・12月31 日~1月3日を除く) |
- 事故受付:簡単な事故内容を聞き、事故を受け付ける。
- 初期対応:レッカー手配、修理工場への誘導、相手への連絡等の事故対応を行う。
- 初動受付:専任担当者が決められ、正確な事故内容の確認等を行うため、契約者・運転者へ連絡を行う。
基本的に、「事故受付」と「初期対応」は同時に行われます。しかし、事故受付が夜間になると「初期対応」が翌日に回される保険会社が多いです。
この「初期対応」が翌日に回される時間は、保険会社によって異なります。
夜間の「初期対応」で、修理工場への連絡は営業時間外の場合が多いので、やむ終えないことが多いですが、相手方への連絡は緊急を要することがしばしばあります。
そのため、「事故受付の時間」だけではなく「初期対応の時間」に注意することが大切です。できるだけ「初期対応」を当日行なう保険会社が安心と言えるでしょう。
SBI損害保険は、「初期対応」の当日対応が平日19時までで他社損保と同レベルですが、土日・祝日は17時までです。
土日・祝日に関しては他社損保より短いので、注意をしたいポイントになります。
SBI損害保険のロードサービスの内容は?
無料レッカー | 50kmまで |
無料代車 | 指定の修理工場での修理時のみ |
緊急対応 | バッテリー上がり、パンク、鍵開け、冷却水補充、ボルト締め付け、オイル漏れ点検補充、ヒューズ取り替え、サイドブレーキ固着解除 |
ガソリン補給 | 10リットルまで無料(保険期間内1回限り) |
帰宅・宿泊 | 【帰宅費用】公共交通機関の費用は無制限、レンタカー代は最大24時間まで無料【宿泊費用】1泊まで1人:15,000円上限/泊 |
ロードアシスタンス 拠点 |
3,680ヶ所(2018年時点) |
指定修理工場 |
1,410ヶ所(2018年時点) |
その他サービス | 落輪引き上げ、引き下ろしサービス、SBI損保GPSナビ(位置情報通知) |
*ただし、【プレミアム】サービスでグレードアップします。
ロードサービスは、無料でどこまでサービスを受けられるかがポイントとなります。有料で良いならほとんどの損害保険会社が特約によりサービスを行なっています。保険料を抑えつつロードサービスの良し悪しで自動車保険を選んでみても良いかもしれません。
アクサダイレクト自動車保険のロードサービスは基本的なポイントを抑えていて、良いサービスが多いです。
良い点とすれば、「帰宅・宿泊費用」が限度額まで補償されるところです。他社の損害保険会社では補償されないところや、特約で補償するところが多いので、嬉しいサービスの1つになります。
また、SBI損害保険では独自にロードサービスで【プレミアム】サービスを行なっています
下の条件を満たすと【プレミアム】サービスが受けられます。
- 「SBI損保の自動車保険」のご契約継続期間が3年目以降のご契約
- SBI損保の自動車保険」に加え、「SBI損保のがん保険」にご加入のお客さま
- 「SBI損保の自動車保険」に加え、「SBI損保の火災保険」にご加入のお客さま
基本サービスと【プレミアム】サービスの違い
ロードサービス | 基本サービス | 【プレミアム】サービス |
レッカーサービス | 50km | 150km |
現場復旧可能な作業の対応時間 | 30分程度まで | 無制限 |
キー紛失時の解錠、キーの作成 | ー | 対応(保険期間内で1回限り) |
落輪引き上げ、引き下ろし(引き出し) | 車輪3輪まで無料 | 全ての車両で無料 |
宿泊費 | 1泊まで1人:15,000円上限/泊 | 2泊まで1人:15,000円上限/泊 |
レンタカー費用 | 24時間上限 | 48時間上限 |
ペット宿泊費用 | ー | 2泊まで10,000円上限/泊 |
車両相談サービス | ー | 利用可能 |
【プレミアム】サービスは、業界最高水準のロードサービスになります。
決して難しい条件ではないので、【プレミアム】サービスを目指して契約をしましょう。
SBI損害保険のロードサービスポイント
- ロードサービスに「帰宅・宿泊費用」が入っている
- 【プレミアム】サービスにすることで、業界最高水準のロードサービスを受けることができる
まとめ
SBI損害保険の、ポイントは3つです。
まとめポイント
- 保険料が安い
- 補償内容を保険料に応じて自由に選ぶことができる
- ロードサービスが充実している
SBI損害保険では、特定の条件を満たすことで、ロードサービスにて【プレミアム】サービスを受けることができます。
ロードサービスに関しては、業界で最高の水準なので、ぜひ契約の際は目指してみるのもいいかもしれません。
ただ、SBI損害保険は事故対応面で不安な部分があります。
土日・祝日の初期対応が17時とかなり早めに終了してしまうので、注意が必要です。
「保険料」を安く、「ロードサービス」を充実したい方は、選んでみるのもいいかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。