対物賠償責任保険

対物賠償責任保険は必ず無制限!理由と根拠をわかりやすく解説!!

【5分で読めます。】

自動車保険の対物賠償責任保険(対物保険)は、事故の相手の車やモノを補償する保険です。

この対物保険は、無制限の補償にすることが必須です。

ん?補償はどうだったかな?

と疑問に思われた方は、お車のダッシュボードに入っている保険証券を確認して見て下さい。

もし、補償が無制限となっていなければ対物保険の補償内容を無制限に変更しなければなりません。

その理由は、対物事故では大きな損害賠償を負う可能性があるからです。

例えば、あなたのお車がブレーキとアクセルを踏み間違えてお店に突っ込んでしまった場合、何千万円も費用を支払わなければならないかもしれません。

この対物の費用を保険以外で支払うことはとても難しいですよね。そのため、いつ大きな事故が起きても対物保険は無制限が重要なんです。

この記事では、そんな対物賠償責任保険の補償内容から、なぜ補償が無制限であるべきなのかを詳しく解説します。

 

対物保険は、相手の財物を守るとともに、ご自身の資産を守るための保険です。安心したカーライフを送るためにも、しっかり学んでいきましょう。

 

対物賠償責任保険(対物保険)とは

対物保険は、自動車保険の「基本補償」と呼ばれる基本的な補償の1つです。

補償内容を見ていきましょう。

対物保険は誰に補償をするの?

補償対象 ・相手の車両、建物等の財物(ただし、運転者・運転者家族の所有・使用・管理されているものは補償されない

対物保険は、相手のお車や物に損害を与えてしまったときの費用を補償する保険です。

しかし、被保険者や、被保険者家族の所有・使用・管理している財物に関しては、補償の対象外です。

被保険者家族とは、被保険者の「父、母、配偶者、子供」になります。

わかりずらいですが「祖父母、孫、兄弟」に関しては補償の対象となるので、覚えておくと良いかもしれません。

 

対物保険で、支払われないケースは下のようになります。

対物保険が支払われないケース

  • ご主人のお車で、奥さんの所有するお車にぶつけてしまったときの、奥さんのお車の損害
  • 契約車両で、ご自宅の車庫にぶつけてしまったときの、車庫の損害

奥さんのお車にぶつけてしまったケースは、奥さんの車両保険に入っていれば補償することができますが、ご主人の保険では補償することができません。

家族内の事故は、非常に注意が必要なので気をつけて下さい。

 

対物保険の補償される費用は?

補償される費用 修理費、代車費用、その他の物の損害費用、休業補償 等…

用語

代車費用:相手の修理期間中の代車の費用

休業補償:事故によって店が営業できなくなってしまった時の損害補償

対物保険は、相手の自動車の修理費だけではなく、代車費用や積んであった荷物の補償も行います。

また、信号機や電柱等の公共の物の損害を補償します。

さらに、相手が営業店で店舗に損害を与えてしまった場合、その営業利益の補償を行います。

 

対物賠償責任保険(対物保険)は無制限が必須

対物保険は、冒頭でもお話した通りに、無制限が必須です。

この章では、対物保険が無制限が必須な理由を解説します。

対物保険にかかった高額な費用の事例

損害金額 判決年 被害にあった物
2億6135万円 平成6年 積荷
(呉服、洋服、毛皮など)
1億3580万円 平成8年 パチンコ店
1億2036万円 昭和55年 電車、線路
1億1798万円 平成23年 トレーラー
1億1347万円 平成10年 電車

出典:損害保険料算出機構2016年度版(2018年3月発行)

一番大きな支払いを行なった事例では、損害金額が2億円を超えています。

この億単位の財物への損害は、私たちがいつも利用する普通車や軽自動車ではなく、ほとんどが大型車両の接触事故になります。

ただし、普通車や軽自動車でも、営業をしているお店へぶつけてしまうことで、数千万円レベルの損害金額になる可能性があります。

高額な損害金額になるような事故は、確率的に少ないかもしれません。

しかし、一度起きてしまうと取り返しのつかないよな支払いを求められるケースがあるのです。

 

対物保険の補償を無制限にしなければいけない理由

対物保険の補償を無制限する理由

  • 対物事故で高額な損害賠償金を請求される可能性がある
  • 対物保険を無制限にしても保険料はあまり変わらない

賠償金額の事例をいくつか見てもらいましたが、高額になるケースはいくつもあります。

あなたは1回の事故で数千万円〜数億円もの金額を支払うことはできますか?

支払うことができなければ、あなたの人生はめちゃめちゃになってしまうかもしれません。

対物保険は、無制限以外の金額を選ぶことがきますが、保険料は年間の金額は数百円しか変わりません。

微々たる保険料の違いで、高額な支払いのリスクを補償してくれるのであれば、補償を無制限にすることが最善だと感じられると思います。

事故の相手の損害を補償するためにも、ご自身を守るためにも、対物保険は「無制限」で加入して下さい。

 

まとめ

対物保険が無制限の理由

  • 対物事故で高額な損害賠償金を請求される可能性がある
  • 対物保険を無制限にしても保険料はあまり変わらない

対人保険や、対物保険のような、相手のための保険は、支払が莫大になるケースがあります。

それは法律により、相手に損害を与えてしまったとき、事故が起きる前の状態に必ず戻さなけばならないからです。

自分の所有物であれば、物が壊れれば捨ててしまえば良いだけです。

しかし、事故が起きたときの相手への補償は、請求された金額を必ず支払わなければならないので、補償内容は「無制限」が必須です。

これらの保険の補償内容を狭めて、保険料を安くする方法は推奨できません。

保険料を安くするくらいなら、自動車を持たない方が得策です。

常にどんなリスクがあるかを考えて、適切な補償内容を選ぶことが私たちの身を守ることに繋がるのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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  • この記事を書いた人

損保マン

元大手損保営業マン。 入社時に「事故担当(事故時の専任担当者)」を経験したのち、「リテール営業」を担当しました。この「事故対応」と「営業」の2つの経験を活かして本サイトを運営しています。

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