自動車保険は「車種」や「型式」の違いで保険料が異なります。車種が違うことで保険料が異なることはイメージが付きやすいかもしれませんが、車種が全く同じでも型式が違うだけで保険料が異なります。
このような違いは、高級外車でも一概に保険料が高くなるわけではなく補償内容によっては一般的に家族で乗るような自動車の方が安い場合もあります。
この記事では、そんな「車種」や「型式」でどのように保険料が変わるのかご紹介します。
自動車の用途・車種を知ろう
自動車の用途・車種
- 自家用普通乗用車
- 自家用小型乗用車
- 自家用軽四輪乗用車
- 自家用軽四輪貨物車
- 自家用小型貨物車
- 自家用普通貨物車(0.5t 以下)
- 自家用普通貨物車(2t 以下)
- 特殊用途自動車(キャンピング車)
- 自家用二輪自動車
- 原動機付自転車
自動車の用途・車種は上記のようになっています。これらは法律で定められていて、車検証に記載がされています。
自家用普通乗用車、自家用小型貨物車に関しては、ここの型式により保険料を定める「型式別料率クラス」をほとんどの保険会社で採用しています。このクラスに当てはめることで保険料の料率が決まるのです。
一方、貨物車や軽四輪乗用車は、用途が限られているため型式別の料率クラスはありません。ただし、現在は軽四輪乗用車に関してはいろいろな形状や装備が出てきているため、2020年1月までに「型式別料率クラス」が導入されるようていです。
型式別の料率クラス
リスク | クラス |
対人賠償 | 1 〜 9段階 |
対物賠償 | 1 〜 9段階 |
傷害 (搭乗者傷害・人身傷害) |
1 〜 9段階 |
車両 | 1 〜 9段階 |
料率クラスは、損害保険料算出機構により1年ごとに様々な事故によるデータを集計して決まれられいます。
この料率クラスは上記の表にあるように4つのリスクにより決められています。これらのリスクは9段階のクラスに分けられ、過去のデータからリスクが求められてクラスが決まります。「1」のクラスが最もリスクが低く、「9」のクラスが最もリスクが高くなっています。
この料率クラスにより保険料が決められているのです。
「車種」「型式」でどれくらい保険料が違うの?
車種 | 型式 | 保険料 |
プリウス (2018年12月モデル) |
DAA - ZVW51 | 60,580円 |
プリウス (2014年8月モデル) |
DAA - ZVW30 | 65,000円 |
フィット (2018年7月モデル) |
DBA - GK3 | 53,970円 |
フィット【4WD】 (2018年7月モデル) |
DBA - GK4 | 51,350円 |
メルセデスベンツ Sクラス (2018年9月モデル) |
LDA - 222034 | 61,300円 |
アウディ S7スポーツパック (2018年1月モデル) |
ABA - 4GCTGL | 67,490円 |
見積もりの条件
保険会社:ソニー損保
【条件】
記名被保険者;本人、初度登録:2019年1月、年齢:35歳、免許証の色:ゴールド、走行距離:無制限
【補償】
対人:無制限、対物:無制限、人傷:3000万円、搭傷:なし、車両:なし
上記の条件により見積もりを行いました。新車の購入で車両保険を除外することは珍しいかもしれませんが、「車両」「型式」の違いがより顕著になります。
この表から下のようなことが言えます。
表のポイント
- 「車種」が同じでも「型式」が異なれば保険料も異なる。【プリウス比較】
- 「車種」「モデル」が同じでも、「2WD」と「4WD」であれば保険料が異なる【フィット比較】
- 高級車でも保険料が高いとは言えない【プリウス・ベンツ・アウディ比較】
ここから言えることは、「型式」が異なれば「車種」が同じでも保険料に違いがみられるということです。
また、一概に高級車の保険料が高いとは言えないのです。
ただし、車両保険を付帯することで高級車の保険料は上がります。これは車両のランクが高いことと、車両本体の価格が高いことに由来しています。
このように、保険料は「車種」「型式」で違いが出てくるのです。
まとめ
この記事のまとめ
- 「車種」「型式」により保険料は異なる
- 「型式別料率クラス」は「4つのリスク」と「9段階のクラス」に分けられる
- 高級車でも必ずしも保険料が高いわけではない
最後まで読んでいただきありがとうございました。