自賠責保険

【2026年版】自賠責保険料はいくら?料金表・更新タイミング・安くするコツまで解説

車検の見積もりを見て、「自賠責保険料って…これ合ってる?」と手が止まったことはありませんか。
原付やバイクなら、「結局いくら?何年で入るのが得?更新を忘れたらヤバい?」と不安になる人も多いはずです。

自賠責は“どこで入ってもほぼ同じ金額”と言われる一方で、期間の選び方(24か月・25か月・37か月など)や更新のタイミングで、手続きのラクさや安心感が変わります。
しかも、自賠責は期限が切れると 任意保険に入っていても安心できない という落とし穴も…。

この記事では、自賠責保険で気になる「自賠責保険料 いくら」「自賠責 料金表」「自賠責 25ヶ月」「自賠責 37ヶ月」「原付 自賠責 何年」「自賠責 期限切れ」といった疑問に、今のあなたに必要な結論がすぐ分かる ように整理しました。


そもそも自賠責保険料とは?(強制保険の“最低限”)

自賠責保険は、交通事故の被害者(相手方)を救済するために、法律で加入が義務づけられている保険です。
補償は「対人賠償(ケガ・後遺障害・死亡)」が中心で、相手の車や物、自分のケガ・車の修理などは対象外です。

そして自賠責保険料(保険料率)は、保険会社ごとに自由に決められるものではありません。国の仕組み(料率の審査・認可など)に沿って定められているため、同じ車種・同じ契約期間なら、どの保険会社で加入しても保険料は基本的に同じです。

「どこで入るのが一番安い?」よりも、「更新を切らさない」「任意保険とセットで備える」が大事になります。


【料金の目安】自賠責保険料の代表的な金額(離島以外・沖縄除く)

まずは「一番よく使う期間」の目安を押さえましょう。車検のタイミングや、原付の更新で頻出の期間です。

自家用乗用車(普通車)の例

・12か月:11,500円
・24か月:17,650円(車検でよく出る)
・25か月:18,160円(車検の都合で出ることがある)
・36か月:23,690円
・37か月:24,190円(新車購入時に多い)

軽自動車(検査対象車)の例

・12か月:11,440円
・24か月:17,540円
・25か月:18,040円
・36か月:23,520円
・37か月:24,010円

バイク・原付の例

・原付(~125cc目安)12か月:6,910円/24か月:8,560円/36か月:10,170円
・バイク(250cc超)12か月:7,010円/24か月:8,760円/36か月:10,490円
・バイク(125cc超~250cc以下)12か月:7,100円/24か月:8,920円/36か月:10,710円

※上記は「離島以外の地域(沖縄県を除く)」の代表例です。沖縄県や離島は金額が異なる場合があります。


自賠責保険料は、結局いくらが“高い/安い”の?

自賠責は「加入が必須」なので、価格競争で大きく上下するものではありません。
ただし、同じ車でも契約期間によって“月あたり”の負担感は変わります。

たとえば普通車(自家用乗用)で、
・24か月:17,650円 → 1か月あたり約735円
・36か月:23,690円 → 1か月あたり約658円

長く入るほど1か月あたりは少し安くなる傾向です。
とはいえ、車検やナンバー変更など「手続きの区切り」があるので、実務上は「車検に合わせて加入」が基本になります。


「自賠責 25ヶ月」「自賠責 37ヶ月」ってなに?車検との関係

検索でよく見かける「25ヶ月」「37ヶ月」は、車検の周期に合わせて“車検満了日まで切れないように”少し余裕を持たせた期間です。

よくあるパターン

・中古車を車検付きで買った → 次回車検までの残りに合わせて24〜25か月
・新車を買った(初回車検まで3年) → 36〜37か月

「なぜ1年・2年・3年ピッタリじゃないの?」という疑問は、車検の満了日や登録日によって数日のズレが出るから、と覚えておけばOKです。


原付・250cc以下バイクは「何年で入るのが得」?

原付や250cc以下バイクは車検がないので、更新を忘れやすいのが注意点です。
結論としては、次の考え方が失敗しにくいです。

更新忘れが怖い人

・2年(24か月)か3年(36か月)で加入
→ 更新頻度が下がり、うっかり期限切れを防ぎやすい

近いうちに売る/乗り換える可能性がある人

・1年(12か月)で加入
→ 先の予定が読めないなら短期の方がムダが少ない

なお、原付・250cc以下バイクは、条件によってコンビニやネットで加入できるケースもあります。
「手続きに行く時間がない」「平日に動けない」人は、加入方法も含めて選ぶとラクです。


電動キックボード・モペットも自賠責が必要

最近増えている電動キックボード(特定小型原動機付自転車)や、ペダル付き原付(いわゆるモペット)も、公道を走るなら原則として自賠責が必要です。

「自転車感覚」で乗ってしまうと、うっかり無保険になりやすいので注意してください。
購入時・登録時に、販売店や自治体の案内に従って加入しておくのが安全です。


自賠責の期限切れは危険:罰則と「任意保険だけでは足りない」理由

自賠責は「入っていないだけで違反」です。事故を起こさなくても処罰対象になります。
さらに、人身事故を起こした場合は本来自賠責から出るはずの最低限の補償が自己負担になり、任意保険に入っていても“自賠責の限度額まで”はカバーされない扱いになる点が大きな落とし穴です。

原付やバイクは特に、ステッカー(保険標章)の貼り替え忘れ・期限切れが起こりやすいので、
「満了日の1〜2か月前に更新する」と決めておくと安心です。


自賠責で補償される範囲と上限(ここは必ず押さえる)

自賠責は「対人のみ」です。代表的な上限は次のとおりです(被害者1名あたり)。

・傷害(治療費・休業損害・慰謝料など):最高120万円
・後遺障害:等級により最高75万円〜4,000万円
・死亡:最高3,000万円

つまり、重い事故ほど自賠責だけでは足りない可能性が高い、ということです。
自賠責は“最低限”、任意保険(対人・対物・人身傷害など)で不足分を埋める、という考え方が基本になります。


自賠責の加入・更新で必要なもの(当日迷わないチェックリスト)

「必要書類が足りなくて出直し」は地味にツラいので、よくある持ち物をまとめます。

普通車・軽(車検時)

・車検証(電子車検証の場合はICカード+記録事項)
・現在の自賠責証明書(更新の場合)
・印鑑(不要なケースも増えていますが念のため)
・保険料(整備費等とまとめて支払うことが多い)

原付・250cc以下バイク(単独で加入する場合)

・標識交付証明書(原付)や届出済証(軽二輪)
・ナンバー情報
・本人確認書類(扱いは窓口により異なる)
・保険料

「どこで加入するか」「オンラインか店頭か」で必要情報が変わることがあるので、手続き前に加入先の案内を一度チェックすると確実です。


自賠責を解約すると返金される?(売却・廃車のとき)

「自賠責って途中でやめられるの?」という質問も多いですが、自由にいつでも解約できるタイプではありません。
ただし、車を手放して抹消登録した、廃車にした、解体したなど一定の条件を満たすと、手続きにより未経過分が返ってくることがあります。

ざっくりの流れは、

  1. 解体・抹消などの証明書類を用意

  2. 自賠責の証明書・ステッカーを揃える

  3. 引受保険会社の窓口へ
    です。必要書類や返金の計算はケースで変わるため、手続き前に加入先へ確認しましょう。


事故が起きたとき:自賠責への請求は「被害者からも」できる

自賠責は「被害者救済」が目的なので、事故の被害者が加害者側の加入先保険会社へ直接請求する手続き(被害者請求)が用意されています。
「加害者と連絡が取れない」「示談が進まない」場面でも、まずは加入先の損保に相談できるのがポイントです。
万一のときに慌てないよう、家族も含めて“自賠責証明書の保管場所”だけは共有しておくと安心です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 自賠責保険料は毎年変わる?

頻繁に変わるものではありませんが、見直し(改定)が行われることがあります。最新の料金表は、国の公開資料や保険会社の案内で確認するのが確実です。

Q2. 自賠責は「どこで入る」のが正解?

普通車は車検時にディーラー・整備工場・代理店などで手続きするのが一般的です。
原付・250cc以下バイクは、代理店に加えてコンビニやネットで手続きできるケースもあります。

Q3. 自賠責と任意保険、どっちが先?

法律上必須なのは自賠責です。ただし、実際の事故では自賠責の上限を超えることが珍しくないため、任意保険もセットで考えるのが現実的です。


まとめ:自賠責保険料で損しないための3ポイント

ココがポイント

  • 保険料は「車種×期間」でほぼ決まる。まずは車検(24〜25か月/36〜37か月)を目安に
  • 原付・250cc以下は更新忘れが最大リスク。2年か3年加入+リマインドが鉄板
  • 自賠責は“最低限の対人補償”。不足分は任意保険で備えるのが基本

自賠責は「加入していれば安心」というより、あくまで公道を走るための最低条件です。期限が切れていると罰則のリスクがあるだけでなく、万一の事故では本来自賠責でまかなえるはずの補償まで自己負担になる可能性もあります。特に原付・バイクは更新忘れが起きやすいので、証明書とステッカーの期限は定期的にチェックしておきましょう。

そして現実的には、重大な人身事故ほど自賠責の上限だけでは足りません。だからこそ、家計を守る意味でも、任意保険は「対人賠償:無制限」「対物賠償:無制限」を基本に、運転頻度や車の使い方に合わせて人身傷害などを検討するのがおすすめです。

迷ったら、「自賠責は切らさない」「任意保険で不足分を埋める」——この2点だけはブレないのが正解です。車検や更新のタイミングで一度、補償内容と加入状況を見直して、安心して運転できる状態に整えておきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

損保マン

元大手損保営業マン。 入社時に「事故担当(事故時の専任担当者)」を経験したのち、「リテール営業」を担当しました。この「事故対応」と「営業」の2つの経験を活かして本サイトを運営しています。

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