
自動車保険を乗り換えたいと思ったとき、たいてい不安になるのはここですよね。
「乗り換えって、先に新しい保険に入る?それとも今の保険を解約?」
「等級(ノンフリート等級)はちゃんと引き継げる?」
結論から言うと、自動車保険の乗り換えは難しくありません。ですが、日付と順番を間違えると“無保険の空白”や“等級が引き継げない”といった事故が起きます。だからこそ、ポイントは「手続き」ではなく “段取り” です。
この記事でわかること
- 自動車保険の乗り換えは「いつやるのが正解か」(満期切替と途中解約の違い)
- 乗り換え手続きの正しい順番(新契約→旧契約の終了)
- 等級(ノンフリート等級)を安全な引き継ぎ方(7日ルール目安、中断証明書)
- 空白期間(無保険)と重複契約(二重払い)を防ぐ具体策
- 途中解約の返戻金(返金)で損しないための考え方
- 車の買い替え時に必要な「車両入替」手続き(乗り換えと別物)
「結論だけ先に知りたい」方は、次の 『まず結論:満期日で切り替え』 だけ先読みでもOKです。
目次
まず結論:乗り換えは「満期日(更新日)で切り替え」がいちばん安全
いちばん失敗しにくいのはこの形です。
- 新しい保険の開始日=今の保険の満期日の翌日(空白ゼロ)
- 新しい契約を先に成立させ、旧契約は「満期で終了(更新しない)」にする
こうしておけば、空白期間・重複期間を作りにくく、等級も引き継ぎやすいです。
乗り換え手続きの全体像(最短で迷わない流れ)
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1今の契約で「満期日」と「等級」を確認する
まず見るのはここだけでOKです。
- 満期日(いつまで補償されるか)
- 現在の等級(できれば事故有係数適用期間も)
- 補償内容(対人・対物・車両・主な特約)
等級は保険会社間で確認・交換する仕組みがある旨が案内されています。
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2見積もりは「条件を揃えて」比較する
年齢条件・運転者限定・走行距離・車両保険・免責・特約など、条件がズレると比較ができません。
“安い理由が分からない見積もり”は、だいたい条件がズレています。
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3新しい保険の開始日を「満期日の翌日」に合わせる
ここが最大のポイントです。
開始日がズレると、空白(無保険)や重複(二重契約)につながります。
また、等級引継ぎの目安として「解約日(満期日)の翌日から7日以内」が案内されるケースが多いです。
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4新契約の成立を確認してから、旧契約を終了する
- 満期切替:更新しない(継続しない)
- 途中解約:解約日を新契約開始日に合わせる(空白ゼロ)
順番は常に 「新→旧」 が安全です。
空白期間と重複期間(これだけは絶対に作らない)
空白期間(無保険)
旧契約の満期日と新契約の開始日がズレて、補償が切れている日がある状態です。
この日に事故が起きたら、当然どちらの保険でも補償されません。
重複期間(二重契約)
旧契約と新契約が同じ期間を補償している状態です。
二重に払うだけで得しないことが多く、手続きがややこしくなるため避けるのが無難です。
途中解約で乗り換えるのはアリ?メリットと注意点
途中解約で乗り換えはできます。ただし“損しやすいポイント”があります。
- 無事故でも等級が上がるタイミングが遅れることがある(満期切替より不利になり得る)
- 事故があった場合、等級ダウンが新契約に早く反映される場合がある
- 解約返戻金(返金)は日割りではなく短期率になることがあり、想像より少ないことがある
基本は「満期切替」。どうしても途中で変えたいなら、返戻金と等級の動きを理解したうえで検討がおすすめです。
車を手放す・しばらく乗らないなら「中断証明書」で等級を守る
車を廃車・売却して一旦保険をやめるときに、必ず検討したいのが中断制度です。
- 「解約日の翌日から7日以内」なら等級引継ぎができる目安が案内され、7日を超える場合は中断制度で等級保存ができる旨が説明されています。
- 中断証明書で最大10年間等級を引き継げる、とする保険会社説明もあります。
「少しのつもりで空白 → 次回6等級」は本当にもったいないので、車を手放すときほど忘れないでください。
車の買い替え時は“乗り換え”とは別に「車両入替」が必要
保険会社を変えなくても、車を買い替えたら契約車両の変更(車両入替)が必要です。
手続きせずに新しい車に乗ると補償されない可能性がある旨が案内されています。
また、商品によっては「取得後30日以内の手続きで一定条件下の補償」などの説明がありますが、条件付きなので、基本は納車前に手続きが安全です。
乗り換えチェックリスト(この通りにやれば事故りにくい)
□ 満期日を確認
□ 新契約の開始日を「満期日の翌日」に設定(空白ゼロ)
□ 等級引継ぎの目安(翌日から7日以内)を意識
□ 新契約成立を確認してから旧契約を終了(新→旧)
□ 途中解約なら返戻金の計算(短期率)を理解してから
□ 車を手放すなら中断証明書を検討(等級を守る)
□ 車を買い替えるなら車両入替を忘れない(納車前が基本)
まとめ:乗り換えは「満期で切替」「日付をズラさない」
ココがポイント
- 乗り換えは満期日に合わせて切り替え、空白(無保険)と重複(二重契約)を防ぐ。
- 等級は開始日のズレで崩れるので、車を手放す場合は中断証明書で守る。
- 途中解約は返戻金や等級への影響が出やすいため、基本は満期切替が安全。
自動車保険の乗り換え手続きで一番大事なのは、空白期間と重複契約を作らないこと。
そのために、基本は「満期日(更新日)で切替」+「新契約を先に成立」がおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
