ネット系の自動車保険であるチューリッヒ損害保険。CMでもたくさん放送されているのでご存知の方も多いかと思います。
この記事ではチューリッヒ損害保険の自動車保険について解説していきます。ぜひ、自動車保険選びの参考にしてみて下さい。
この記事のポイント
- チューリッヒ損害保険はどのような企業なのか学ぶ
- チューリッヒ損害保険の補償内容を学ぶ
- チューリッヒ損害保険の事故対応を学ぶ
- チューリッヒ損害保険のロードサービスを学ぶ
チューリッヒ損害保険はどのような会社なの?
チューリッヒ保険会社は 、チューリッヒ・インシュアランス・グループのアジアにおける重要拠点として、1986年、日本に設立されました。
当社は、ダイレクトビジネス、提携ビジネス、代理店ビジネスなど、複数のチャネルを通じて個人のお客様に幅広い保険サービスを提供しています。また、企業のお客様に対しては、チューリッヒの持つグローバルな専門知識を最大限に活用し、企業のリスクやニーズに対応するソリューションのご提案、ご提供を行っています。チューリッヒ・インシュアランス・グループは 、1872年にスイスで設立され、およそ53,000人の従業員を有し、世界210以上の国と地域で保険商品・サービスを幅広く展開しています。
チューリッヒ損害保険は、上にあるようにスイスを拠点とするチューリッヒ・インシュアランス・グループに属する外資系企業です。
他の外資系の保険会社に比べて古くから日本で活動を行なっています。1986年の日本設立から損害保険の販売を初めて、1998年に現在販売している「スーパー自動車保険」の取り扱いを開始しました。
自動車保険の販売方法は?
チューリッヒ損害保険は、損害保険会社と顧客の間に代理店を挟まないダイレクト系の自動車保険になります。主にネットにより自動車保険を販売しています。
代理店の中間手数料がないため、代理店型の損害保険会社より、自動車保険を安く提供することができます。
チューリッヒ損害保険の保険販売方法
- ダイレクト系自動車保険のネットによる販売
チューリッヒ損害保険の補償内容とは?
チューリッヒ損害保険の補償内容を「基本補償」と「主な特約」に分けてご説明します。
基本補償
種目 | 補償内容 |
対人賠償保険 | 相手のケガに対して補償 |
対物賠償保険 | 相手の車両や物の損害に対して補償 |
無保険車傷害保険 | 無保険車との事故で相手から十分に賠償受けられなかった場合の、自分のケガを補償 |
人身傷害保険 (限定あり) |
自動車に搭乗中等の事故で、自分のケガを保険金額の限度内で補償 |
搭乗者傷害保険 | 自動車に搭乗中の事故で自分のケガを症状により、一定金額補償 |
車両保険 (限定あり) |
自分の車両の損害等に対して補償 |
*「限定あり」と記載された種目は、補償の範囲を選ぶことができます。
チューリッヒ損害保険の基本補償は、「自分・相手」の「ケガ」、「車両・物の損害」の基本的な部分を補償しているので充実していると言えます。
この中で、「人身傷害補償保険」や「車両保険」は補償の適用範囲を任意で選ぶことができるので、保険料に合わせて自由に補償を選ぶことができます。
基本補償のポイント
- 充実している基本補償
- 保険料に応じて補償内容を自由に設定できる
主な特約
特約とは、基本補償に付けるオプションのことを言います。特約を付けることで補償の範囲は広がりますが、保険料は高くなります。補償と保険料の兼ね合いを考えて特約をつけましょう。
種目 | 補償目的 |
地震・噴火・津波による 被保険者死亡一時金支払 |
地震時に補償されない車両損害を50万円まで補償 |
対物差額修理費用 補償特約 |
対物事故で相手の車両の修理代が時価額を超えた場合、時価額に50万円を上乗せして修理できる補償 |
弁護士費用等補償特約 | 被害事故の弁護士費用を補償 |
原動機付自転車に 関する特約 |
所有している原動機付自転車も合わせて補償 |
日常生活家族傷害補償特約 | 車両乗車中のみならず、国内、海外の、ほぼ全てのケガを補償 |
チューリッヒ損害保険の特約は、他の保険会社と同じような特約になっています。基本的には充実した内容となっています。
特徴的な特約は、「日常生活家族傷害補償特約」です。この特約は、自動車に乗っていないときの日常生活のケガを、国内、海外問わず補償します。
国内のケガを補償する損害保険会社は多いですが、海外のケガまで補償するのはチューリッヒ損害保険くらいではないでしょうか。外資系ならではの特約で、とても特徴的です。
「本人のみ補償型」、「夫婦のみ補償型」、「家族補償型」の3つのプランから選べるので現在の環境にと合わせて補償に範囲を決めることができます。
例えば、
海外でスキーをして転んでをして骨折をしてしまった場合、「通院の場合:1,500円(1日あたり)」か「入院の場合:2,500円(1日あたり)」が支給されます。
「日常生活家族傷害補償特約」はこんな方におすすめ
- 遊び盛りのやんちゃなお子さんがいらっしゃる方
- 海外旅行に頻繁に行かれる方
特約のポイント
チューリッヒ損害保険の事故対応の受付は?
事故受付 | 365日24時間(当日の初期対応は20時まで) |
初期対応 | 20時までの受付で当日対応(土日・祝日問わず) |
初動受付 | 平日9:00-16:00(土日・祝日および年末年始を除く) |
- 事故受付:簡単な事故内容を聞き、事故を受け付ける。
- 初期対応:レッカー手配、修理工場への誘導、相手への連絡等の事故対応を行う。
- 初動受付:専任担当者が決められ、正確な事故内容の確認等を行うため、契約者・運転者へ連絡を行う。
基本的に、「事故受付」と「初期対応」は同時に行われます。しかし、事故受付が夜間になると「初期対応」が翌日に回される保険会社が多いです。
この「初期対応」が翌日に回される時間は、保険会社によって異なります。
夜間の「初期対応」で、修理工場への連絡は営業時間外の場合が多いので、やむ終えないことが多いですが、相手方への連絡は緊急を要することがしばしばあります。
そのため、「事故受付の時間」だけではなく「初期対応の時間」に注意することが大切です。できるだけ「初期対応」を当日行なう保険会社が安心と言えるでしょう。
イーデザイン自動車保険は、「初期対応」が当日20時まで対応ということで、特に良いわけではないですが一般的な損害保険会社と言えます。
ただ、「初動受付」を含めた専任担当者の営業時間が、ほとんどの他社が17時なので比べて、16時までになっています。これに関しては、誤差の範囲かもしれませんが、交渉が遅れる可能性もあります。
チューリッヒ損害保険のロードサービスの内容は?
無料レッカー | 100kmまで |
無料代車 | 指定の修理工場での修理時のみ(ただし、事故による一時的なレンタカー費用は24時間無料) |
緊急対応 | キー解錠、キー作成、バッテリー上がり、タイヤ交換、オイル補充、冷却水補充、バルブ交換、サイドブレーキ固着解除、落輪引き上げ |
ガソリン補給 | 10リットルまで無料(保険期間内1回限り) |
帰宅・宿泊 | 【帰宅費用】搭乗者全員分の交通費、【宿泊費用】搭乗者全員分の宿泊費 |
ロードアシスタンス 拠点 |
9,500ヶ所(2017年時点) |
指定修理工場 |
1,400ヶ所(2017年時点) |
その他サービス | ペットケアサポート、宿泊費・旅行費などのキャンセル費用サポート |
ロードサービスは、無料でどこまでサービスを受けられるかがポイントとなります。有料で良いならほとんどの損害保険会社が特約によりサービスを行なっています。保険料を抑えつつロードサービスの良し悪しで自動車保険を選んでみても良いかもしれません。
他社と比べて良い点は、「帰宅・宿泊費用」がサービスとして含まれているところです。これらの費用を、サービスとして行なっていない損保もあるので評価が高いです。
また、指定修理工場が多いところや、事故24時間以内であればレンタカー費用無料、ペットに関しての費用まで、細々した部分で安心できるサービスが充実しています。
チューリッヒ損害保険のロードサービスは他社と比べても、良い点が多いです。
チューリッヒ損害保険のロードサービスポイント
- ロードサービスに「帰宅・宿泊費用」が入っている
- 指定修理工場が多い
- ペットにかかる費用も補償
まとめ
チューリッヒ損害保険の、ポイントは3つです。
まとめポイント
- 保険料が安い
- 補償内容を保険料に応じて自由に選ぶことができる
- 他社と比べてロードサービスが充実している
チューリッヒ損害保険は外資系の保険会社です。そのため、ネットによるダイレクト販売を主に行なっており代理店がいません。
しかし、日本での運営を長く行なっているので、他の損害保険会社と比べても指定修理工場の数が多く、ロードサービスも充実しているので、安心して事故処理を任せることができます。
ただ、代理店がいない分、自分自身で事故の対応をしなければいけないときが多いので注意も必要です。
ご自身の納得できる保険料で、安心できるロードサービスを選んでみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。