自動車保険

「自賠責保険」と「任意保険」の違いとは? 自動車保険の仕組みを知ろう!!

【5分で読めます。】

自動車保険は、大きく分類すると『自賠責保険』と『任意保険』に分けられています。

『自賠責保険』は、法律により強制的に加入が義務付けられているため、「強制保険」とも呼ばれています。

強制的に加入させる理由は、事故の被害者を守るためです。

被害者が全く悪くない事故のより、加害者が支払能力がないために、被害者が治療を受けられないのは不憫でなりません。

ただし、『自賠責保険』では事故の相手への身体の損害の補償しかできません。

このため、本人の意思で自由に加入できる『任意保険』で、足りない部分の補償を補う必要があるのです。

この記事では、『自賠責保険』と『任意保険』がどのように違うのか詳細に解説します。

 

自動車保険は万が一の事故が起きたときにも私たちを守ってくれます。事故に備えるためにも『自賠責保険』『任意保険』の確認をしてみましょう!

 

「自賠責保険(強制保険)」とは?

「自賠責保険(強制保険)」は加入しないと罰則がある

『自賠責保険(強制保険)』は、法律により加入が義務付けられてます。

これは被害者の保護のため、加害者が支払いできないときに困らないように最低限の補償が必要だからです。多くの方は、車検と同時に加入を行うので、意識していないかもしれません。

もし、加入をしていない状況で運転してしまうと、下記のような罰則を受けます。車検を行っていない場合は、『自賠責保険』に加入していない可能性が高いので注意をして下さい。

  • 1年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金
  • 違反点数6点により免許停止処分

 

自賠責保険の補償内容とは

自賠責保険の補償内容は下の通りです。

支払限度額 補償内容
ケガ 【ケガの場合】
・1名につき120万円
・治療関係費
・休業損害
・慰謝料
【後遺障害になった場合】
・神経系統、精神、胸腹部臓器に著しい障害を残す場合で常時介護のとき、最高4000万円
・随時介護のとき、最高3000万円
・上記以外のとき、障害の程度により14段階で、1級:最高3000万円〜14級:最高75万円
・逸失利益(後遺障害がなければ得られたはずの費用)
・慰謝料等
・上記以外のとき
障害の程度により14段階で、1級:最高3000万円〜14級:最高75万円
死亡 被害者1名につき最高3000万円 ・葬儀費
・逸失利益(後遺障害がなければ得られたはずの費用)
・慰謝料
・死亡に至るまでの費用

自賠責保険の補償内容は、「相手のケガ(後遺障害、死亡を含む)」に限られます。この補償内容は、法律により定められた範囲なので、どこの損害保険会社も同じ内容になります。

 

「任意保険」とは?

任意保険の基本的な補償内容

任意保険は下の5つの補償から成り立っています。

保険種類 補償先 補償内容 補償される費用
対人賠償責任保険 相手側 自賠責保険の限度を超えて、他人を死傷させてしまった場合の費用を補償 治療費、通院交通費、休業損害、逸失利益、精神的損害
対物賠償責任保険 相手側 他人の自動車や物に損害を与えてしまった場合の費用を補償 修理費、代車費用、その他の物の損害費用
人身傷害補償保険 自分側 「契約車両乗車中」もしくは「契約車両以外の他の車両乗車中や歩行中」で死傷した場合の費用を補償 *1 治療費、通院交通費、休業損害、逸失利益、精神的損害
搭乗者傷害保険 自分側 乗車中に死傷した場合の費用 死亡保険金、入院保険金、通院保険金、部位症状別の一時金
車両保険 自分側 事故により契約車両に損害が発生した場合の費用 車両の修理代

*1 契約プランによって補償内容が異なります。

『任意保険』は、「ご自身」or「お相手」の「ケガ(後遺障害、死亡を含む)」or「物の損害」を補償します。

 

『任意保険』は、『自賠責保険』でまかなうことができない部分を、補償するために作られています。

『自賠責保険』とは違い法律により加入が義務付けられていないため、『任意保険』の加入は本人の意思に委ねられます。

ただ、自賠責保険では「相手のケガ(後遺障害、死亡を含む)」のみの限られた補償であるため、『任意保険』の加入は推奨されています。

 

下記の記事で「オススメの任意保険の補償設定」を解説しているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

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任意保険は特約により補償を自由に選べる

任意保険は基本的な補償に加えてオプションとして特約を付帯することができます。

特約は、補償を削ったり増やしたりすることで、「保険料を節約」したり「補償を充実」させたりすることができます。

また、保険会社によっても特約の補償内容が異なるので、保険会社を選ぶための必要な要素にもなるのです。

自分に合った最適な自動車保険を選ぶためにも、特約を確認してみて下さい。

主な特約 補償内容
弁護士費用等補償特約 事故による弁護士等の費用を補償
対物超過修理費用特約 時価額を超える相手車両の損害を「時価額+50万円」まで補償
個人賠償責任特約 交通事故だけでなく日常生活での偶然な事故での損害賠償責任の金額を補償
ファミリーバイク特約 1つの自動車保険でバイクの事故の損害も補償

 

下記の記事では「オススメの特約」を解説しているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

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任意保険はロードサービスで事故対応も安心

ロードサービスは、私たちが事故を起こしてしまったときに保険会社が無料で行ってくれるサポートのことです。

事故時のサービスとしては、「無料レッカーサービス」「帰宅・宿泊費用サービス」等のサポートを24時間365日行なっています。

また、故障・車両トラブルが起きたときに「応急サービス」も無料で提供をしています。

ロードサービスは、保険会社によってサービス内容が異なるので、気になる方はご加入している保険会社を確認してみて下さい。

 

下記の記事では「ロードサービス」をまとめているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

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まとめ

「自賠責保険」と「任意保険」の違い

  • 法律により加入が義務付けられているか
  • 自賠責保険は「相手のケガ(後遺障害、死亡を含む)」のみ補償
  • 任意保険は、自賠責保険の足りない部分を補う保険
身体の損害 物の損害
相手への補償 自賠責保険 任意保険(対物賠償責任保険)
任意保険(対人賠償責任保険)
自分への補償 任意保険(人身傷害補償保険 等) 任意保険(車両保険)

『自賠責保険』は強制保険であるため、法律により必ず加入しなければなりません。しかし、任意保険の加入は本人の意思により決まります。ただ、事故を起こしてしまった場合、『自賠責保険』では補償が足りません。

『任意保険』への加入は、事故を起こさなければお金の無駄になるかもしれませんが、私が損保社員時代に交通事故で数億円の支払をしなければいけない例もいくつかありました。

こんな金額を払える人はまずいません。事故の相手にも迷惑をかけ、何より自分人身の人生を棒に振ることになるでしょう。

任意保険の加入は、自分自身を守るために大切なものであり、事故の相手を守るマナーです。

ぜひきちんと『任意保険』に加入し、素晴らしいカーライフを満喫して下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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  • この記事を書いた人

損保マン

元大手損保営業マン。 入社時に「事故担当(事故時の専任担当者)」を経験したのち、「リテール営業」を担当しました。この「事故対応」と「営業」の2つの経験を活かして本サイトを運営しています。

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