あいおいニッセイ同和損保は、損害保険会社で大手の代理店型の保険会社です。テレビでは岡田准一さんが出演しているスタイリッシュなCMを放映しています。岡田准一さんかっこいいですよね。
あいおいニッセイ同和損保は、自動車保険をメインで取り扱っている保険会社です。あいおいニッセイ同和損保の前進である旧千代田火災は、トヨタ自動車の得意先でした。この流れを組み、自動車保険に注力しています。
また、生命保険業界でシェアが1位の日本生命とも業務提携を行なっています。
この2大企業の強みを生かして、保険販売を行なっている保険会社となります。
この記事では、そんなあいおいニッセイ同和損保の自動車保険について解説していきます。ぜひ、自動車保険の参考にしてみて下さい。
この記事のポイント
- あいおいニッセイ同和損保はどのような企業なのか学ぶ
- あいおいニッセイ同和損保の補償内容を学ぶ
- あいおいニッセイ同和損保の事故対応を学ぶ
- あいおいニッセイ同和損保のロードサービスを学ぶ
あいおいニッセイ同和損保はどのような会社なの?
出典:あいおいニッセイ同和損保「会社沿革」
あいおいニッセイ同和損保は、3大損害保険グループの1つであるMS&ADインシュアランスグループの主力となっている代理店型の損害保険会社です。
トヨタ自動車に強い「旧千代田火災」、金融の自由化により日本生命が設立した「ニッセイ損保」等の保険会社が合併することにより誕生しました。
グループの中での機能別再編により、自動車保険をメインとして販売しています。ちなみに、同じグループである三井住友海上火災保険は、火災保険や海上保険を主力商品としています。
自動車保険では、トヨタとの連携や、イギリスの最先端の自動車保険を取り扱う保険会社「ボックス・イノベーション・グループ(BIG)」を買収することにより、テレマティクスにより保険開発を行なっています。
テレマティクスってどんな技術なの?
テレマティクスとは「テレコミュニケーション(通信)」と「インフォマティクス(情報工学)」を組み合わせた造語です。当社はテレマティクス技術を活用し、「安心・安全なクルマ社会」に貢献していきます。
出典:あいおいニッセイ同和損保「テレマティクス」
テレマティクスは、GPS等の通信機器を備えた自動車に搭載することで、自動車の運行状況を知るための技術です。
現在、話題になっているIoT(物のインターネット)に関連した技術で、トヨタ自動車が先駆けて開発しています。
テレマティクスでできること
テレマティクスの技術によりどのようなことができるのでしょうか。あいおいニッセイ同和損害保険では下のような保険サービスを提供しています。
あいおいニッセイ同和損保のテレマティクスサービス
- 危険な運転を音声で知らせる「安全運転支援アラート」
- 自分の運転を振り返る「運転診断レポート」
- 事故の初期対応をサポートする「事故緊急自動通報サービス」
- 指定した家族の運転状況を知らせる「見守りサービス」
あいおいニッセイ同和損保「タフ・見守るクルマの保険」
テレマティクスで保険料を安くできる
あいおいニッセイ同和損保では、貸与される機器による「運転診断」のスコアにより保険料を割引ことができます。
「タフ・つながるクルマの保険」では、保険料を「基本保険料」と「運転分保険料」に分けています。
この「運転分保険料」が運転診断の「安心運転スコア」と「走行距離」により最大80%割引になります。下の図は、割引のイメージです。
出典:あいおいニッセイ同和損保「タフ・つながるクルマの保険」
このように、テレマティクスの技術により保険料を安くすることができるのです。
あいおいニッセイ同和損保が損害保険を販売する方法は?
あいおいニッセイ同和損保は、代理店型の保険会社になります。ディーラーや修理工場等の代理店を通じて保険商品を販売しています。
代理店の中間手数料がないため、代理店型の損害保険会社より、自動車保険を安く提供することができます。
保険会社には、代理店型とダイレクト型の2つの種別が存在しています。この2つの違いについては下の記事でまとめているので興味のある方は、ご参照下さい。
-
「ダイレクト型(通販型)」と「代理店型」の自動車保険はどう違うの?
【6分で読めます。】 自動車保険の保険会社は「ダイレクト型(通販型)」と「代理店型」の2種類が存在しています。 2つの保険会社の違いとして、 「ダイレクト型(通販型)」の保険会社は、保険料が安いけど、 ...
続きを見る
あいおいニッセイ同和損保の保険販売方法
- 代理店型自動車保険の代理店による販売
あいおいニッセイ同和損保の補償内容とは?
あいおいニッセイ同和損保の補償内容を「基本補償」と「主な特約」に分けてご説明します。
基本補償
種目 | 補償内容 |
対人賠償保険 | 相手のケガに対して補償 |
対物賠償保険 | 相手の車両や物の損害に対して補償 |
無保険車傷害保険 | 無保険車との事故で相手から十分に賠償受けられなかった場合の、自分のケガを補償 |
人身傷害補償特約 (限定あり) |
自動車に搭乗中等の事故で、自分のケガを保険金額の限度内で補償 |
搭乗者傷害保険 | 自動車に搭乗中の事故で自分のケガを症状により、一定金額補償 |
車両保険 (限定あり) |
自分の車両の損害等に対して補償 |
「限定あり」と記載された種目は、補償の範囲を選ぶことができます。
あいおいニッセイ同和損保の基本補償は、「自分・相手」の「ケガ」、「車両・物の損害」の基本的な部分を補償しているので充実していると言えます。
この中で、「人身傷害補償保険」や「車両保険」は補償の適用範囲を任意で選ぶことができるので、保険料に合わせて自由に補償を選ぶことができます。
基本補償のポイント
- 充実している基本補償
- 保険料に応じて補償内容を自由に設定できる
主な特約
特約とは、基本補償に付けるオプションのことを言います。特約を付けることで補償の範囲は広がりますが、保険料は高くなります。補償と保険料の兼ね合いを考えて特約をつけましょう。
種目 | 補償目的 |
対物超過修理費用 補償特約 |
対物事故で相手の車両の修理代が時価額を超えた場合、時価額に50万円を上乗せして修理できる補償 |
弁護士費用等補償特約 | 被害事故の弁護士費用を補償 |
ファミリーバイク特約 | 所有している原動機付自転車も合わせて補償 |
個人賠償責任特約 | 車両事故以外の日常生活で相手にケガや相手の物を壊してしまった場合の損害を補償 |
対歩行者等傷害特約 | 相手が歩行者、自転車のときの、相手の身体に関する損害を過失分まで補償 |
あいおいニッセイ同和損保の特約は、他の保険会社と同じような特約になっています。基本的な部分を抑えているので充実していると言えます。
特徴的な特約は、「対歩行者等傷害特約」になります。あいおいニッセイ同和損害保険は、自動車保険に加入すると自動的に付帯されます。
他の保険会社でも付帯できるところがありますが、自動付帯されるのは あいおいニッセイ同和損害保険だけです。
この特約は、契約をしている車両での事故により、歩行中や自転車(原動付自転車を除く)に乗車中の方を死傷させた場合に、対人賠償責任保険で補償されない相手の過失部分を含んだ損害を保険金額を限度に補償します。
この特約を付帯することで相手が歩行者や自転車のときに、できるだけ揉めないようにする特約になります。
この特約の説明は少し複雑なので、興味のある方は下の記事で詳細に説明しています。ご参照ください。
-
あいおいニッセイ同和損保の対歩行者等傷害特約はどんな補償なの?
【約5分で読めます。】 あいおいニッセイ同和損保では、対歩行者等傷害特約が自動車保険の加入時に必ず付帯されます。 この対歩行者等傷害特約を取り扱っている保険会社はほとんど存在してなく、自動車保険の加入 ...
続きを見る
特約のポイント
あいおいニッセイ同和損害保険の事故対応の受付は業界初の対応をやっている!
事故受付 | 365日24時間 |
初期対応 | 土日・祝日問わず当日対応(ただし、入庫等は修理工場の営業時間) |
初動受付 | 平日9:00~17:00(土日・祝日・12月31 日~1月3日を除く) |
- 事故受付:簡単な事故内容を聞き、事故を受け付ける。
- 初期対応:レッカー手配、修理工場への誘導、相手への連絡等の事故対応を行う。
- 初動受付:専任担当者が決められ、正確な事故内容の確認等を行うため、契約者・運転者へ連絡を行う。
基本的に、「事故受付」と「初期対応」は同時に行われます。しかし、事故受付が夜間になると「初期対応」が翌日に回される保険会社が多いです。
この「初期対応」が翌日に回される時間は、保険会社によって異なります。
夜間の「初期対応」で、修理工場への連絡は営業時間外の場合が多いので、やむ終えないことが多いですが、相手方への連絡は緊急を要することがしばしばあります。
そのため、「事故受付の時間」だけではなく「初期対応の時間」に注意することが大切です。できるだけ「初期対応」を当日行なう保険会社が安心と言えるでしょう。
出典:あいおいニッセイ同和損保「パンフレット」より
あいおいニッセイ同和損保の注目すべき点は、夜間や休日の対応です。この対応は業界初となります。
基本的な保険会社は、「示談交渉」や「責任割合の判断」等の難しい判断については、担当者が不在のため行なっていません。
しかし、あいおいニッセイ同和損保では夜間や休日に担当者が駐在することで、「示談交渉」や「責任割合の判断」等の判断を夜間や休日にも行なってくれるのです。
需要に反しては賛否がありますが、画期的なサービスとなります。
このことから、あいおいニッセイ同和損害保険の事故対応は、一般的な損害保険会社よりサービスが充実していると言えます。
あいおいニッセイ同和損害保険のロードサービスの内容は?
無料レッカー | 30万円(500km程度) |
無料代車 | 「指定の修理工場での修理時」、または「排気量が1,300c.c.以下の自家用小型乗用車のレンタカー費用(事故:最大30日。故障:最大15日)」 |
緊急対応 | バッテリー上がり、タイヤのパンク、鍵の閉じ込み、ガス欠、その他30分以内の現場応急作業 |
ガソリン補給 | 10リットルまで無料(保険期間内1回限り) |
帰宅・宿泊 | 帰宅費用:15,000円、宿泊費用:20,000円(免責金額:1,000円) |
ロードアシスタンス 拠点 |
記載なし |
指定修理工場 |
記載なし |
その他サービス | 落輪引き上げ、乗り上げ時の引き下ろし |
ロードサービスは、無料でどこまでサービスを受けられるかがポイントとなります。有料で良いならほとんどの損害保険会社が特約によりサービスを行なっています。保険料を抑えつつロードサービスの良し悪しで自動車保険を選んでみても良いかもしれません。
あいおいニッセイ同和損保のロードサービスは特に優れているサービスではありませんが基本的なポイントを抑えています。
これらのサービスが24時間365日受けられるので、充実している保険会社と言えるでしょう。
損保ジャパン日本興亜のロードサービスポイント
- 24時間365日安心のロードサービスを受けられる
まとめ
あいおいニッセイ同和損保の、ポイントは3つです。
まとめポイント
- 代理店による相談や事故対応が受けやすい
- 補償内容を保険料に応じて自由に選ぶことができる
- テレマティクスにより、安心・安全・格安に自動車保険に加入することができる
あいおいニッセイ同和損保は、自動車保険を主力としています。
トヨタ自動車のテレマティクスとの提携により、レクサスでは独自の保険である「レクサス保険」というものがあります。
このように、トヨタ自動車との提携で発展してきおり、自動車に強いと言われています。
また、夜間や休日の対応も充実しており満足度が高い保険会社と言えるでしょう。
あいおいニッセイ同和損保に、ご興味のある方はお近くの代理店へ相談してみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。