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自動車保険の補償内容おすすめプラン!保険料を安く・補償を充実させる設定方法!!

【7分で読めます。】

 

自動車保険の補償内容を決めるのにお困りではないですか?

 

自動車保険の補償をどう決めたら良いかわからない・・・

自動車保険の補償は難しいから代理店に任せれば良いや・・・

私は損害保険会社に勤めていましたが、このように自動車保険の補償を決めるのに悩まれている方を目にしてきました。

補償内容を考える上で、ただ補償を充実させたいのであれば、保険会社が出している一番高いプランに加入すれば良いだけです。

しかし、それでは保険料が高くなりすぎてしまいます。

多くの方は、補償は充実させたいけど、保険料をできるだけ安くしたいと考えているのではないでしょうか。

 

そこで、この記事では

補償をできるだけ充実させて、保険料を安くしたい方

に向けて、

必要な補償である理由」から「補償の設定金額」までを丁寧に解説します。

 

自動車保険の設定に迷われたときは、この記事をご参考ください。

また、「補償の設定金額」だけが気になる方は、最後にまとめているので、そちらをご覧ください。

 

自動車保険の補償は「基本補償」と「特約」を決めるだけ!

自動車保険の補償 補償の内容
基本補償 自動車保険の基本的な補償。多くが自動車保険に加入することで自動的に付帯される。
特約 自動車保険の補償オプション。任意で付帯ができて、補償を広げたり狭めたりできる。

自動車保険の補償は上記の2種類で構成されています。

つまり、この2種類だけ、わかってしまえば自動車保険の補償内容を決めることができるのです。

基本補償はどんな補償があるの?

保険種類 補償先 補償内容 補償される費用
対人賠償責任保険 相手側 自賠責保険の限度を超えて、他人を死傷させてしまった場合の費用を補償 治療費、通院交通費、休業損害、逸失利益、精神的損害
対物賠償責任保険 相手側 他人の自動車や物に損害を与えてしまった場合の費用を補償 修理費、代車費用、その他の物の損害費用
人身傷害補償保険 自分側 「契約車両乗車中」もしくは「契約車両以外の他の車両乗車中や歩行中」で死傷した場合の費用を補償 *1 治療費、通院交通費、休業損害、逸失利益、精神的損害
搭乗者傷害保険 自分側 乗車中に死傷した場合の費用 死亡保険金、入院保険金、通院保険金、部位症状別の一時金
車両保険 自分側 事故により契約車両に損害が発生した場合の費用 車両の修理代

*1 契約プランによって補償内容が異なります。

基本補償は、5つの保険で構成されていて自動車保険の根幹を成す補償です。

このため、どこの保険会社にも同じ内容の補償が存在しています。

 

特約とはどんな補償なの?

主な特約 補償内容
弁護士費用等補償特約 事故による弁護士等の費用を補償
対物超過修理費用特約 時価額を超える相手車両の損害を「時価額+50万円」まで補償
個人賠償責任特約 交通事故だけでなく日常生活での偶然な事故での損害賠償責任の金額を補償
ファミリーバイク特約 1つの自動車保険でバイクの事故の損害も補償

自動車保険に特約を付帯することで、補償を削ったり増やしたりすることができます。

そうすることで、「保険料を節約」したり「補償を充実」させたりすることができるのです。

また、保険会社によっても特約の補償内容が異なるので、保険会社を選ぶための必要な要素にもなります。

 

基本補償のオススメ設定

この章からは、自動車保険の「保険料を安く、補償を充実させた」補償のオススメ設定を解説します。

 

私が損害保険会社の社員のときの経験をもとに解説するので、自動車保険の補償を決めるときの参考ししていただければと思います。

 

対人賠償責任保険の補償は「無制限

対人賠償責任保険は、相手をケガや死亡させてしまった場合の費用を補償する保険です。

対人賠償責任保険の補償は「無制限」をオススメしています。

無制限がオススメな理由

  • 相手への賠償金額が1億円以上になる可能性がある
  • 相手への賠償金額は必ず払わなければならない

対人賠償責任保険は、事故の相手側を補償する保険です。

相手を補償する保険、安易に保険料を安くすることは大変危険です。

必ず補償は無制限にすることをオススメします。

 

下記の記事で「対人賠償責任保険」について詳しく解説しているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

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対物賠償責任保険の補償は「無制限

対物賠償責任保険は、相手の自動車や物に損害を与えてしまった場合の費用を補償する保険です。

対物賠償責任保険の補償は「無制限」をオススメします。

無制限がオススメの理由

  • 相手への賠償金額が1億円以上になる可能性がある
  • 相手への賠償金額は必ず払わなければならない

対物賠償責任保険は、事故の相手側を補償する保険です。

対人賠償責任保険と同様に、保険料を安くするため安易に補償を下げることは、高額な賠償を求められるケースがあるため危険です。

必ず補償は無制限にすることをオススメします。

 

下記の記事で「対物賠償責任保険」について詳しく解説しているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

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人身傷害補償保険の補償は被保険者の環境に応じて決める!

人身傷害補償保険は、被保険者(保険が適用される人)が「契約車両乗車中」もしくは「契約車両以外の他の車両乗車中や歩行中」で死傷した場合の費用を補償する保険です。

人身傷害補償保険のオススメの補償は2つのパターンがあります。ご自身の環境にあった補償を選んでみて下さい!

 

生保や年金の十分な支払がある場合

生保や年金の十分な支払がある場合の人身傷害補償保険の補償は、「3000万円」をオススメしています。

「3000万円」がオススメな理由

  • 生保や年金の補償があるのに無理に補償を上げる必要はない

 

生保や年金の十分な支払がない場合

生保や年金の十分な支払がない場合の人身傷害補償保険の補償は、「保険会社が出している【死亡された場合】の損害額」を参考にして決めて下さい。

損害額とは、人身傷害補償保険で過去に保険会社が支払った平均の金額のことを言います。損害が発生した金額なので損害額と呼びます。

人身傷害補償保険の補償は、どこの保険会社も似てるので損害額も同じようになっています。

例えば、損害保険のリーディングカンパニーである東京海上日動の損害額は下のようになります。

年齢 被扶養者の有無 死亡された場合 重度後遺障害の場合
25歳 あり 8000万円 1億5000万円
なし 7000万円 1億5000万円
35歳 あり 8000万円 1億4000万円
なし 6000万円 1億4000万円
45歳 あり 8000万円 1億4000万円
なし 6000万円 1億3000万円
55歳 あり 6000万円 1億2000万円
なし 5000万円 1億1000万円
65歳 あり 5000万円 8000万円
なし 4000万円 8000万円
75歳〜 あり 3000万円 6000万円
なし 3000万円 5000万円

「保険会社が出している【死亡された場合】の損害額」で補償する理由

  • 保険金がもらえる金額は、年齢・家族構成である程度決まるため、「保険会社が出している損害額」に当てはめることで余分な保険料を抑えることができる

 

基本的には、「保険会社が出している損害額」に合わせた補償内容にすることで充実した保険にすることができます。

しかし、保険料を安くするため、生保や年金を複合的に考えることができるようであれば、「3000万円」で良いでしょう!

 

下記の記事で「人身傷害補償保険」について詳しく解説しているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

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搭乗者傷害保険は加入しなくて良い!

搭乗者傷害保険は、被保険者(保険が適用される人)が乗車中に死傷した場合の費用を補償します。

人身傷害補償保険を付帯していれば補償は充分なので、基本的に搭乗者傷害保険は付帯する必要はありません。

付帯する必要がない理由

  • 死傷したときの費用のほとんどが人身傷害補償保険ででる
  • 搭乗者傷害保険は一定の保険金しかもらえないため、補償が十分出ない可能性がある

人身傷害補償保険の保険金は、事故で死傷したときの費用を保険金額(保険金の支払限度額)まで実額で支払われます。

しかし、搭乗者生傷害保険の保険金は、一定金額の支払になります。

例えば、搭乗者傷害保険は死亡保険金を1000万円と定めた場合、死亡されたとき1000万円の一定額が貰えることになります(人身傷害補償保険を付帯していても1000万円支払われる)。

この1000万円の中から葬儀費等の費用を捻出することになり、費用が足りない場合はご自身の貯蓄から負担しなければなりません。

しかし、人身傷害補償保険では、実際にかかった治療費等がもらえるため、ご自身が負担する費用はないのです。

このため、人身傷害補償保険の補償の プラスα として、搭乗者傷害保険を考えることをオススメします。

 

下記の記事で「搭乗者傷害保険」について詳しく解説しているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

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車両保険は【「一般車両保険」+「免責金額付帯」】がオススメ

車両保険は、契約車両(契約している自分のお車)が事故により損害が発生した場合の費用を補償します。

車両保険は、下の表のように「一般車両保険」「限定車両保険」2つプランを選ぶことができます。

事故の内容 一般補償 限定補償
自動車以外の他物の接触 ×
当て逃げ ×
転覆・墜落 ×
車対車の衝突
火災・爆発
盗難
台風・洪水・高潮
窓ガラス破損・いたずら・落書き

 

車両保険のオススメの補償は2つのパターンがあるので、ご自身の環境にあった補償を選んでみてください。

また、車両保険では免責金額を付帯することで、保険料を安くすることができます。

 

私がオススメする車両保険の設定をご紹介します。

 

オススメ補償:「一般車両保険」+「免責金額」

「一般車両保険」+「免責金額」がオススメの理由

  • 充実した補償内容
  • 免責金額により保険料を安くできる

車両保険に入るのなら、「一般車両保険」に入ることをオススメします。

それは、「限定車両保険」では、補償が充分ではないからです。

特に、当て逃げされたときには、ご自身に責任はないのに補償がされません。

そのため、貯蓄がないときは修理ができないためとても困ることがあります。

そのようなことをできるだけ防ぐためにも、「一般車両保険」に入ることをオススメしています。

 

ただし、「一般車両保険」は保険料が高くなってしまうため、免責金額を付けることをオススメします。

免責金額とは、事故をした際に一部または全部を自己負担する金額のことを言います。

例えば、免責金額:10万円であれば、修理費30万円のとき、20万円は保険で、10万円は自己負担することになります。

免責金額は、自己負担をすることで保険料を安くすることができます。

 

ただ・・・

自己負担するなら車両保険の意味がないよな・・・

と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、車両保険の免責金額は、付帯しても付帯しなくても補償はほとんど変わらないのです。

むしろ、免責金額を付帯しない方が、損する可能性があります。

 

その理由については、下記の記事で詳しく解説しているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

免責金額
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免責金額を付帯するメリットがわかったら、下の金額を参考にして免責金額を付帯してみてください。

オススメの免責金額 免責金額の説明
0 - 10万円 1回目の事故が免責金額:0万円
2回目以上の事故が免責金額:10万円
10 - 10万円 1回目の事故が免責金額:0万円
2回目以上の事故が免責金額:10万円

 

オススメ補償:「限定車両保険」

「限定車両保険」がオススメの理由

  • 車両保険の最低限の補償を受けることができる
  • 保険料を安くできる

私は「一般車両保険」をオススメしていますが、どうしても保険料を安くしたい方は「限定車両保険」に加入しても良いかもしれません。

特に新車を購入された方は、事故をしたときの修理費が多くかかったり、盗難のリスクが高いため車両保険の加入をする必要があります。

ただし、新車は自動車保険の保険料が高いため、最悪でも「限定車両保険」で車両保険の補償をしてください。

 

特約のオススメ2選

特約 補償内容
弁護士費用等補償特約 事故による弁護士等の費用を補償
対物超過修理費用特約 時価額を超える相手車両の損害を「時価額+50万円」まで補償

私がオススメするのは上記の2つの特約です。

この2つの特約は、どの保険会社にもある特約で必ず付帯する必要があります

 

その理由については、下記の記事で詳しく解説しているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。

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まとめ

それぞれの補償まとめは、下のようになります。

基本補償のオススメ設定

保険種類 オススメ補償
対人賠償責任保険 無制限
対物賠償責任保険 無制限
人身傷害補償保険 生保、年金が充実していれば場合
3000万円
生保、年金が充実してなければ
保険会社が出している損害額
搭乗者傷害保険 付帯しない。ただし、人身傷害補償保険は必ず付ける
車両保険 一般車両保険」+「免責金額
限定車両保険

 

特約のおすすめ2選

主な特約 補償内容
弁護士費用等補償特約 事故による弁護士等の費用を補償
対物超過修理費用特約 時価額を超える相手車両の損害を「時価額+50万円」まで補償

 

ぜひ、自動車保険の補償を選ぶときに参考にして見て下さい。

 

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  • この記事を書いた人

損保マン

元大手損保営業マン。 入社時に「事故担当(事故時の専任担当者)」を経験したのち、「リテール営業」を担当しました。この「事故対応」と「営業」の2つの経験を活かして本サイトを運営しています。

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